2010年04月02日
虎喜右衛門
『資材置場』の続きで、Chu- & hero で思い出した中町の昔話を紹介しちゃいます。
大正のころ、素人義太夫で鳴らした、市ヶ島の杉浦仙次郎翁からのお話らしいです。
江戸時代の中町に、喜右衛門という川越し人夫がおったさ。
喜右衛門は、虎喜右衛門と言われる程の度胸の良さで知られておった。
ある年、紀州公(徳川御三家紀州藩のお殿様)が急の用で江戸に向かうとき、
折り悪く大雨で大井川は川止め(渡河禁止)じゃった。
紀州公は何分急いでいたので無理に蓮台(川越しに使われた乗り物)を出させたが、
大井川は水勢が激しく、中程で殿の乗った蓮台は押し流されそうになってしまったのじゃ。
このとき脇に付き添っていた喜右衛門が、
「よっ 殿さん、しっかりさっしゃい!!
遠州の虎がついているからだ~いじょ~ぶ、だ~いじょ~ぶ。」
と激励して、紀州公一行はようやく川を渡ることができたとさ。
いたく喜んだ紀州公は、喜右衛門を誉め、後で葵の紋の付いた頭巾を賜ったとさ。
それから何年かして、紀州公が病気で食事が進まない
と云うことを耳にした喜右衛門は、早速山にはいって山芋を掘り、
それを携えはるばる紀州(現在の和歌山県)を訪れ、
紀州公にとろろ汁を差上げると、公は喜んで口にせられ、
まもなく病気は回復されたということだったとさ。。。
まぁ~ 歴史に詳しい方なら内容の矛盾に気付くかもしれませんが、
も~~し、これが本当の話だとしたら、喜右衛門の子孫がまだ中町にいて、
その「粋」なDNAを受け継いでいるのかも・・・。
んっ!?
一回誉められただけで、芋持って、お殿様をアポ無し訪問しちゃう、
そんなことしそうな人が、友人の中にもいる気がする・・・。
aki のツレなら、みんなももう気付いているはず。。。
「お~ん? そんななぁ~ べつにえ~よ~~」
「はぁ~ん? そんななぁ~ しらんよ~~」
「ほ~ん?? な~んでも え~らえ~」
この言葉がどこかから聞こえてくる・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


懐かしいです^^
だれ???^^;
